物語の人物像と場面(人物像・人物関係の変化)
物語の場面(時・場所・人物)・人物像(行動・会話・ほかの人物の見方)・人物関係の変化ときっかけ・選択肢の吟味(一面だけ・言いすぎ)・本文一致(区切ってくらべる)・抜き出しのこつ・人物像の記述
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この教材でできるようになること
- 物語の 場面(時・場所・人物・出来事)をとらえ、場面の切れ目を見つけられる
- 行動・会話・ほかの人物のことばから 人物像 を読み取れる
- 人物どうしの 関係の変化 と、そのきっかけをとらえられる
- 人物像・関係の 選択肢 や 本文と合うもの を、本文の文とくらべて吟味でき、答えの文を本文から 抜き出せる
- 人物像や見方の変化を、本文の行動を根拠にして 記述 できる
レッスンの内容
レッスン1 場面をとらえる
時・場所・人物・出来事
めやす15分
レッスン2 人物像を読み取る
行動・会話・ほかの人の見方
めやす18分
レッスン3 関係の変化と選択肢の吟味
はじめ→きっかけ→終わり/一面だけ・言いすぎ/本文一致・抜き出し
めやす25分
レッスン4 人物像を記述する
性格のことば+本文の行動
めやす18分
例題を1問やってみよう
説明用の物語「ひまわりの当番」
月曜日の朝、黒板の横に、花だんの水やり当番の表がはり出された。わたしの名前は、班長のみさきと同じ、水曜日のらんにあった。「うわあ、みさきといっしょか。」と、わたしは心の中でため息をついた。
みさきは、何でもきっちりしないと気がすまない人だ。そうじの時間には、ほうきの使い方まで注意してくる。「ちりとりは、こうやって持つの。」そう言われるたびに、わたしはむっとしていた。
水曜日の朝、わたしはねぼうして、当番のことを思い出したのは、校門をくぐってからだった。あわてて花だんに走っていくと、みさきがもう、じょうろを両手に一つずつ持って、ひまわりに水をやっていた。「ごめん、おそくなって。」わたしが言うと、みさきは「いいよ。はい、こっちお願い。」と、じょうろを一つわたしてくれた。おこられると思っていたわたしは、ひょうしぬけした。
水をやりながら、みさきは、ひまわりの葉を一まいずつめくって見ていた。「何してるの。」「虫がついてないか見てるの。先週、アブラムシがついてた株があったから。」みさきのランドセルには、かれた葉を入れる小さなふくろまでぶら下がっていた。
教室にもどるとちゅう、わたしは、となりを歩くみさきの横顔を見た。うるさいだけの人だと思っていたけれど、みさきは、だれも見ていないところでも、ちゃんと花のことを気にかけていたのだ。「来週の水曜日も、いっしょにがんばろうね。」わたしがそう言うと、みさきは少しおどろいたような顔をして、それから「うん。」と笑った。
この教材のために書いたオリジナルの文章です。
「ひまわりの当番」の場面について答えよう。
①第1段落と第3段落で、場面が変わったことが分かる「時」のことばは?
- ア水曜日の朝
- イ月曜日の朝
- ウ放課後
②第3段落で、新しく場面に出てくる人物は?
- アほかの当番の子
- イみさき
- ウ先生
③第5段落の場面の場所は?
- ア教室にもどるとちゅう
- イ黒板の横
- ウ花だん
答えと解き方を見る
答え ① ア 水曜日の朝 ② イ みさき ③ ア 教室にもどるとちゅう
考え方 ①第1段落は「月曜日の朝」、第3段落は「水曜日の朝」。②花だんで、みさきが水をやっている。③「教室にもどるとちゅう」。
- ①時のことばをさがす
- ②出てくる人物をさがす
- ③場所のことばをさがす
よくあるまちがい
回想(思い出している場面)は、「〜のことを思い出した」「あのときも」などのことばで始まる。
一つの行動だけで決めつけず、いくつかの行動 でたしかめる。
「親友になった」のように、本文より 言いすぎ の選択肢を選ぶ(本文は「いっしょにがんばろうね」まで)。
抜き出しなのに、自分のことばに直して書いてしまう(抜き出しは、本文のことばのまま)。
問いと同じことばがある文に、すぐ飛びつく(同じ内容を 別のことばで 書いた文が答えのことも多い)。
「みんなに好かれている人物。」→本文にない。
語り手の最初の見方(口うるさい)だけを書く→一面だけ。
教材のつくり
説明と例題 → 手助けつき(3段階のヒント)→ 自力 → 確認テスト → 数日あとにもう一度、の順で身につけます。まちがえたときは「どこでつまずいたか」を聞き返します。
| 段階 | 問題数 |
|---|---|
| 手助けつき練習 | 7問 |
| 自力の練習 | 9問 |
| 応用 | 5問 |
| 確認テストA | 6問 |
| 確認テストB | 6問 |
| 後日の確認 | 6問 |
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出典・この教材の範囲
本文はすべて、この教材のために書いたオリジナルの物語です。心情の手がかり・心情の記述の基本は「物語の心情と変化」で学びます。