随筆の読み方(体験と考え・構成・要旨)
随筆とは・体験と感想と考えの見分け方・一般化の文・構成(今→回想→気づき→考え)・時間の行き来・たとえと言いかえ・情景に重なる筆者の気持ちと見方・筆者の心情・要旨のとらえ方・要旨の記述
無料でレッスンをはじめる(登録不要)単元の説明と例題は無料で読めます。練習問題・確認テスト・学習の記録は中学受験コース(会員・月額500円)で使えます。
この教材でできるようになること
- 随筆の 体験 の部分と、感想・考え の部分を見分けられる
- 構成(今→思い出→気づき→考え)と、時間の行き来をとらえられる
- たとえや言いかえの 表現 や 情景 から、筆者の心情・ものの見方を読み取れる
- 筆者の 考え(要旨) を、体験とのつながりからとらえられる
- 要旨や気持ちの変化を、体験にふれて 記述 できる
レッスンの内容
レッスン1 体験と考えを見分ける
出来事・気づき・一般化の文
めやす15分
レッスン2 構成と表現
今→思い出→気づき→考え/たとえ・言いかえ/情景
めやす24分
レッスン3 筆者の考え(要旨)
体験はきっかけ/考えは後半の一般化
めやす16分
レッスン4 要旨を記述する
体験→気づき→考え
めやす18分
例題を1問やってみよう
説明用の随筆「傘」
雨の日の駅で、改札の横に置き忘れられた傘が、何本も並んでいるのを見た。どれも同じような、透明のビニール傘だった。取りに来る人は、きっといないのだろう、と私は思った。
子どものころ、私は一本の赤い傘を大切にしていた。祖母が、入学祝いに買ってくれたものだ。ある日、その傘を公園に置き忘れて、夕方まで泣きながら探した。見つかったとき、骨が一本曲がっていたが、私は曲がった骨ごと、傘をだきしめた。
あの傘が、なぜあれほど大切だったのか、今なら分かる。祖母が店で何度も色を選び直してくれた時間が、あの赤い布にしみこんでいたのだ。
物の値打ちは、値段だけでは決まらない。そこにこめられた人の思いや、いっしょに過ごした時間が、ありふれた物を、かけがえのない物に変える。
駅の傘たちにも、きっと、それぞれの持ち主の雨の日があったはずだ。そう思うと、並んだ透明な傘が、少しだけちがって見えた。
この教材のために書いたオリジナルの文章です。
「傘」の文を、体験・気づき・考えに分けよう。
①「祖母が、入学祝いに買ってくれたものだ」は?
- ア気づき
- イ体験(出来事)
- ウ考え(一般化)
②「あの傘が、なぜあれほど大切だったのか、今なら分かる」は?
- ア会話
- イ体験(出来事)
- ウ気づき
③「そこにこめられた人の思いや、いっしょに過ごした時間が、ありふれた物を、かけがえのない物に変える」は?
- ア考え(一般化)
- イ体験(出来事)
- ウ回想の中の気持ち
答えと解き方を見る
答え ① イ 体験(出来事) ② ウ 気づき ③ ア 考え(一般化)
考え方 ①実際にあったこと。②今の筆者が分かったこと。③だれにでもあてはまる形。
- ①実際にあった?
- ②「今なら分かる」
- ③一般化
よくあるまちがい
随筆にも物語のような場面があるが、最後に筆者の考え が書かれていることが多い。
たとえ(「しみこんでいた」)を、字どおりの出来事として読む。
情景だけから、本文にない気持ちまで決めつける(「雨だから悲しい」など)。
本文にない 教訓 を選ぶ(「物は大切にしなければならない」など、言いすぎ・ずれ)。
本文の一般化した文をそのまま写すだけで、体験とのつながりがない。
教材のつくり
説明と例題 → 手助けつき(3段階のヒント)→ 自力 → 確認テスト → 数日あとにもう一度、の順で身につけます。まちがえたときは「どこでつまずいたか」を聞き返します。
| 段階 | 問題数 |
|---|---|
| 手助けつき練習 | 8問 |
| 自力の練習 | 10問 |
| 応用 | 5問 |
| 確認テストA | 6問 |
| 確認テストB | 6問 |
| 後日の確認 | 7問 |
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出典・この教材の範囲
随筆はすべて、この教材のために書いたオリジナルの文章です。