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古典③和歌と漢詩(百人一首・枕詞・掛詞・絶句)

国語慣用句・ことわざ・語彙小5〜小6(中学受験の古典)39問

和歌の形式(五七五七七・三十一文字・句切れ・字余り)・万葉集・古今和歌集・新古今和歌集・百人一首・枕詞(あしひきの・ひさかたの・たらちねの・ちはやぶる・しろたへの・あをによし・ぬばたまの・くさまくら)・序詞・掛詞(まつ・あき・ながめ・ふる・かれ・うぢ・たび・逢坂)・和歌の季節のことば・けり・かな・らむ・つつ・てふ・せば〜まし・係り結び・漢詩の形式(五言絶句・七言絶句・五言律詩・七言律詩)・起承転結・押韻・対句・返り点と書き下し文・静夜思・春望・江雪・早に白帝城を発す・黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る

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単元の説明と例題は無料で読めます。練習問題・確認テスト・学習の記録は中学受験コース(会員・月額500円)で使えます。

この教材でできるようになること

レッスンの内容

レッスン1 和歌の形式と三大和歌集

五七五七七・上の句と下の句・句切れ/万葉集・古今和歌集・新古今和歌集・百人一首

めやす16分

レッスン2 枕詞・序詞・掛詞

あしひきの→山・たらちねの→母/序詞/まつ=松・待つ・ながめ=長雨・眺め

めやす18分

レッスン3 和歌の季節・情景・心情

季節のことば/けり・かな・らむ・つつ・てふ・せば〜まし/係り結び/記述のまとめ方

めやす16分

レッスン4 漢詩の形式と書き下し

五言・七言/絶句・律詩/起承転結・押韻・対句/返り点と書き下し文

めやす18分

例題を1問やってみよう

説明用:三大和歌集の歌

銀も 金も玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも(山上憶良『万葉集』)

秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる(藤原敏行『古今和歌集』)

見わたせば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ(藤原定家『新古今和歌集』)

和歌・漢詩は、著作権の保護期間が終わった作品です。本文は、学校の教科書や『百人一首』で一般的な形です(歌集や写本によって、少しちがう形があります)。よみ・注・現代語訳は、この教材のために書いたものです。

よみ:〔1〕しろかねもくがねもたまもなにせむにまされるたからこにしかめやも/〔2〕あききぬとめにはさやかにみえねどもかぜのおとにぞおどろかれぬる/〔3〕みわたせばはなももみじもなかりけりうらのとまやのあきのゆうぐれ。〔現代語訳〕〔1〕銀も金も宝石も、どうして、それらよりすぐれた宝である子どもにおよぶだろうか、いや、およびはしない。〔2〕秋が来たと、目にははっきりとは見えないけれど、風の音で、はっと気づかされたことだ。(こよみの上で秋が始まる「立秋」の日によんだ歌)〔3〕見わたすと、美しい桜の花も紅葉もないことだ。海辺の、そまつな小屋のあたりの、秋の夕暮れよ。〔注〕苫屋=草をあんで屋根をふいた、そまつな小屋。

説明用の三首を読んで、和歌の形と歌集について答えよう。

①〔3〕「見わたせば」の歌は、どこで切れる?

  1. ア二句切れ(花も紅葉も)
  2. イ三句切れ(なかりけり)
  3. ウ句切れなし

②〔1〕がのっている『万葉集』の説明として、正しいものは?

  1. ア天皇の命令で作られた、最初の勅撰和歌集
  2. イ藤原定家が、百人の歌を一首ずつ選んだもの
  3. ウ現存する最古の和歌集で、さまざまな身分の人の歌が入っている

③〔2〕「秋来ぬと」の歌がのっている歌集と、その時代は?

  1. ア古今和歌集・平安時代
  2. イ万葉集・奈良時代
  3. ウ新古今和歌集・鎌倉時代
答えと解き方を見る

答え ① イ 三句切れ(なかりけり) ② ウ 現存する最古の和歌集で、さまざまな身分の人の歌が入っている ③ ア 古今和歌集・平安時代

考え方 ①「なかりけり」で言い切る→三句切れ。そのあと「浦の苫屋の秋の夕暮れ」と、名詞で終える(体言止め)。②万葉集=現存最古(奈良時代)。③古今和歌集=平安時代のはじめ。

  1. ①言い切りの形「〜けり」をさがす
  2. ②③三大和歌集の表

よくあるまちがい

よくあるつまずき『万葉集』を「最初の勅撰和歌集」としてしまう→万葉集は 現存最古 の和歌集。最初の勅撰 和歌集は『古今和歌集』。
『新古今和歌集』を平安時代とする→ 鎌倉時代のはじめ(後鳥羽上皇の命令・藤原定家ら)。
字余りの句を見て、形がくずれていると思う→有名な和歌にも字余りはある(小野小町の「花の色は」は、初句が六音)。
よくあるつまずき枕詞を現代語に訳そうとして、意味を考えこむ→枕詞は、ふつう 訳さない。
枕詞と序詞を取りちがえる→枕詞=ふつう五音で、組み合わせが決まっている。序詞=七音以上で、作者が自由に作る。
掛詞を一つの意味だけで読む→「前とのつながり」と「あとのつながり」の 両方 で読んでみる。
よくあるつまずき「秋来ぬと」の「来ぬ」を「来ない」と読む→「来ぬ(きぬ)」は 来た。「来ぬ人(こぬひと)」は 来ない人。
「〜らむ」を「〜らしい」と訳す→「(今ごろ)〜しているだろう」「どうして〜のだろう」。
作者の気持ちを 言いすぎる(歌のことばから言えないことまで書く)。
よくあるつまずき「五言」を「五句」と思う→五言は 一句が五字。句の数(四句か八句か)で、絶句か律詩かが決まる。
押韻を、すべての句の終わりでさがす→五言詩は 偶数句、七言詩は 第一句と偶数句 の終わり。
起承転結の「転」を四句めと思う→転は 三句め。

教材のつくり

説明と例題 → 手助けつき(3段階のヒント)→ 自力 → 確認テスト → 数日あとにもう一度、の順で身につけます。まちがえたときは「どこでつまずいたか」を聞き返します。

段階問題数
手助けつき練習7問
自力の練習9問
応用5問
確認テストA6問
確認テストB6問
後日の確認6問

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出典・この教材の範囲

あつかうこと:和歌の形式(五七五七七・句切れ・字余り)・三大和歌集と百人一首・枕詞と序詞・掛詞・和歌の季節のことば・よく出る表現(けり・かな・らむ・つつ・てふ・せば〜まし)と係り結び・漢詩の形式(五言・七言、絶句・律詩)・起承転結・押韻・対句・返り点と書き下し文・漢詩の情景と心情。あつかわないこと:縁語・本歌取り・長歌と反歌・歌合、漢詩の平仄(音の高低のきまり)・古体詩、百人一首の決まり字。和歌・漢詩の本文は、著作権の保護期間が終わった作品を、学校の教科書や『百人一首』で一般的な形で引いています(歌集や写本によって、少しちがう形があります。「静夜思」は、日本の教科書で一般的な「牀前看月光」「挙頭望山月」の形です)。句切れや掛詞の説が分かれるところは、問題にしていません。押韻は、日本の音読みのひびきで説明しています(もとの中国語の発音とは、ずれることがあります)。よみ・注・現代語訳・問題・解説は、この教材のために書いたものです。

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