地理⑬日本の地方別②近畿・中国・四国・九州(自然・農業・工業・都市)
近畿・中国・四国・九州の地方別の特色:古い都と文化財・琵琶湖と淀川・紀伊山地の林業・阪神工業地帯と大阪圏・山陰と山陽・瀬戸内工業地域・本州四国連絡橋とストロー現象・讃岐平野のため池・高知平野の促成栽培・火山と温泉・シラス台地の畜産・北九州の工業のうつりかわり・IC工場・沖縄の気候とくらし
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この教材でできるようになること
- 近畿地方:古い都と文化財、琵琶湖と淀川(近畿の水がめ)、紀伊山地の林業、和歌山の果物を説明できる
- 阪神工業地帯(金属・中小工場)と 大阪圏(通勤・ニュータウン・人工島)のようすを説明できる
- 中国地方:山陰と山陽の気候のちがい、瀬戸内工業地域、中国山地の過疎を説明できる
- 四国地方:本州四国連絡橋とそのえいきょう(ストロー現象)、讃岐平野のため池・高知平野の促成栽培・愛媛のみかんを説明できる
- 九州地方:火山とくらし(温泉・地熱・シラス台地の畜産)、筑紫平野の二毛作、沖縄の気候とくらしを説明できる
- 北九州の工業のうつりかわり(石炭→石油、公害とエコタウン、IC・自動車)を説明できる
- 産物の統計・地図・雨温図などの手がかりを組み合わせて、西日本の府県を見分けられる
レッスンの内容
レッスン1 近畿地方
古い都と文化財・琵琶湖と淀川・紀伊山地の林業/阪神工業地帯(金属・中小工場)と大阪圏(ニュータウン・人工島)
めやす22分
レッスン2 中国・四国地方
山陰と山陽・瀬戸内工業地域・中国山地の過疎/本州四国連絡橋とストロー現象・ため池・促成栽培
めやす22分
レッスン3 九州地方と沖縄
火山と温泉・シラス台地の畜産・二毛作/石炭から石油へ・エコタウン・ICと自動車/亜熱帯の沖縄
めやす26分
レッスン4 手がかりで府県を見分ける
上位の常連の産物/位置→気候→産物→そのほかの順にしぼりこむ
めやす16分
例題を1問やってみよう
資料 近畿地方の自然と主な都市
| テーマ | ようす |
|---|---|
| 都と 文化財 | 奈良(平城京・710年)と 京都(平安京・794年)に 都が おかれた。寺・神社・古い 町なみが 多く、国宝や 重要文化財も 多い。京都市は 建物の 高さや 色・看板を 決まりで おさえ、町なみ(景観)を 守って いる |
| 世界遺産 | 法隆寺・姫路城(1993年)、古都京都の 文化財(1994年)、古都奈良の 文化財(1998年)、紀伊山地の 霊場と 参詣道(2004年)、百舌鳥・古市古墳群(2019年) |
| 琵琶湖・淀川 | 琵琶湖は 日本 最大の 湖(滋賀県の 面積の 約6分の1)。流れ出た 水は 淀川と なって 大阪湾へ。京阪神の 水道の 水にも なる「近畿の 水がめ」。1977年に 大きな 赤潮 → 1979年、りんを ふくむ 合成洗剤の 使用・販売を 禁止する 条例 |
| 紀伊山地 | 雨が とても 多く(尾鷲は 日本 有数の 雨の 多い 所)、すぎ・ひのきが よく 育つ。吉野すぎ(奈良)・尾鷲ひのき(三重)の 林業。働く 人の 高齢化や、安い 輸入木材が 課題 |
| 和歌山 | みかん・うめ・かきの 収穫量が 上位の 常連。うめは 全国の 半分 以上 |
| 大阪・神戸 | 江戸時代の 大阪は「天下の 台所」。今は 阪神工業地帯と 大阪圏の 中心(次の 資料) |
地図の川・湖の形はおよそのもの。世界遺産は文化庁の資料による
資料を見て答えよう。
①日本最大の湖がある県は?
- ア京都府
- イ滋賀県
- ウ奈良県
②雨がとても多く、吉野すぎ・尾鷲ひのきの林業がさかんな山地は?
- ア紀伊山地
- イ中国山地
- ウ六甲山地
③京都市が、古い町なみを守るためにしていることは?
- ア町の中の道路をすべて広げる
- イ建物の高さや色・看板を決まりでおさえる
- ウ古い家をこわして高いビルをふやす
答えと解き方を見る
答え ① イ 滋賀県 ② ア 紀伊山地 ③ イ 建物の高さや色・看板を決まりでおさえる
わかっていること 資料の地図と表。
考え方 ①琵琶湖は滋賀県(面積の約6分の1)。②紀伊山地は雨が多く、すぎ・ひのきがよく育つ。③景観を守る決まりで、建物の高さや色・看板をおさえている。
- ①地図で琵琶湖がある県→滋賀県
- ②表の紀伊山地の行→紀伊山地
- ③表の「都と文化財」の行→決まりでおさえる
たしかめ 京都府・奈良県に大きな湖はない。六甲山地は神戸の北の山地。
よくあるまちがい
平城京=奈良(710年)、平安京=京都(794年)を入れかえないようにしよう。
阪神工業地帯の特色は「金属」と「中小工場」。自動車(輸送用機械)が中心なのは中京工業地帯。
同じ四国でも、讃岐平野(雨が少ない→ため池) と 高知平野(冬もあたたか→促成栽培) は気候がちがう。
鉄道も通るのは 瀬戸大橋(岡山―香川)だけ。
IC=空港・高速道路、鉄鋼・石油化学=港 と、運び方で工場の場所を考えよう。
さとうきび=沖縄・鹿児島(南西諸島)、てんさい=北海道。どちらも砂糖の原料。
海の産物も県と結びつけよう:養殖のかき=広島、のり=佐賀(有明海)、まだい=愛媛(宇和海)。
人口最少=鳥取県、面積最小=香川県 を入れかえないようにしよう。
教材のつくり
説明と例題 → 手助けつき(3段階のヒント)→ 自力 → 確認テスト → 数日あとにもう一度、の順で身につけます。まちがえたときは「どこでつまずいたか」を聞き返します。
| 段階 | 問題数 |
|---|---|
| 手助けつき練習 | 7問 |
| 自力の練習 | 9問 |
| 応用 | 5問 |
| 確認テストA | 6問 |
| 確認テストB | 6問 |
| 後日の確認 | 6問 |
関連する教材
先に学ぶとよい教材:地理⑫日本の地方別①北海道・東北・関東・中部
次に学ぶ教材:地理④日本の工業
同じ単元の教材:日本の気候と暮らし(実際の雨温図)、日本の農業(産地と気候を資料で読む)、地理①日本の国土と地形(位置・山地・平野・川と湖・海岸と海流)、地理②都道府県と7地方(地方区分・位置・県庁所在地)、地理③日本の水産業(漁場と海流・漁業の種類・養殖・漁港と輸入)、地理④日本の工業(太平洋ベルト・工業の種類・自動車と鉄鋼・伝統工業)、地理⑤資源とエネルギー(輸入先・自給率・電源構成・発電所の立地・再生可能エネルギー)、地理⑥貿易と交通(貿易収支・輸出入品目・相手国・港と空港・国内の輸送・新幹線)
出典・この教材の範囲
北海道・東北・関東・中部地方は「地理⑫日本の地方別①」であつかいます。工業地帯の出荷額や工業の種類の割合は「地理④日本の工業」、本州四国連絡橋の開通や交通網は「地理⑥貿易と交通」、過疎・過密の全国のようすは「地理⑦人口と都市」、雨温図の読み方と気候区分・くらしのくふうは「日本の気候と暮らし」、農産物の統計の読み方は「日本の農業」でくわしくあつかいます。この教材では、産物の2位以下の細かい順位や数量、世界遺産のすべての構成資産、公害の裁判のくわしい内容はあつかいません。産物の順位は農林水産省などの近年の統計による「上位の常連」で、年によって入れかわることがあります。気温・降水量は気象庁の平年値(1991〜2020年)、地図は国土数値情報(行政区域データ)を加工して作りました(川・湖の形と工場の位置はおよそのもの)。